H:
東郷神社って結婚式場で有名な東郷記念館があるから、耳にしたことある人は多いと思うけど実際訪れたことある人は少ないんじゃないでしょうか。いやはや、竹下通りに接してこんなに大きな神社があるとは。
R:
東郷神社の鳥居は見事です。なにかとても凛々しく立ちそびえている。庭も見事だし、境内も奇麗過ぎるくらい整備されている。その静観とした面持ちはちょっと怖さを感じてしまうくらい。境内への門をくぐると、そこには海原のイメージが広がる。東郷は海軍の大将で、海の神社が祀られているのだが、皮膚感覚的にそこにはそうしたことに関係なく「海原」が広がる感じ。どこにも海などない。水の流れさえない。しかしながら、確かに波の音が聞こえてくる。「奇麗過ぎるほど」きれいな白浜の海原はいつしか時を超えてここにその人の面影を神と称えるにふさわしい、とさえ思う。東郷神社、人を祀っているこの「御霊」系の神社にこうした清清しい静寂を感じられるのは本当の意味での「祀り」による昇華がなされているからだ。このままの静寂がつづいてほしいと願う。
H:
この神社、実は竹下通りの途中、原宿ジュネスの手前の裏道で竹下通りと繋がっているんだよね。日本の最先端で超ミーハーな若者文化の発信地と、日本の大和魂と超硬派なシンボルというイメージのある東郷平八郎の御霊を祭る神社が裏表で繋がっている、という事実がものすごく面白い。竹下通りは実は東郷パパに守られてるのかも。コギャル達にも是非参拝して欲しいです。
★アクセス
- 渋谷区神宮前１丁目５−３
→JR原宿駅竹下口から竹下通りを抜けて明治通りを左折パレフランスを越えしばらく歩くと
表参道の鳥居が見える。
★建立時期
- 昭和15年
★祭 神
- 應神天皇（品陀和氣命 ホンダワケノミコト）
★末 社
- 東郷平八郎命